歪んだ「法令順守」
販売元:岩波書店
中央公論 2007 12 特集 一億総クレーマー社会誰のための「教育再生」か (岩波新書 新赤版 1103)
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歪んだ「法令順守」がクレーマーを大量生産する
郷原信郎 桐蔭横浜大学法科大学院教授
歪んだ「法令遵守」熱の高まり
「法令順守」で叩き潰されたコムスン
日本社会の特殊性がわからなっかたシンドラーエレベータの悲劇
社会のルサンチマンが噴出した
法令順守至上主義
しかし、日本では法令と社会実態が乖離しやすい歴史的背景がある。
それに対して日は成文法の国である。一度法ができ上がると
根本からなるところはなかなか変えられない。
「善玉」「悪玉」の区別といびつなマスコミ放送
法令順守的なマスコミの体質に根ざしている。
事実の本質より、違法か合法かが報道内容を大きく左右する。
そうしたリスクを最小限にするのが、当局の「違法」か「合法」の判断に
追従する。
以上、中央公論の抜粋ですが、マスコミ批判は正当としても、法に携わる人間と
して、日本は成文法の国だから、社会の変化に法が適応できないと言って済まされるわけにはいかないと考える。
政治家は国会で急いで社会の変化に適用出来る法律を制定しなければならない義務があるし、司法は法の精神で裁判を行い、何でも「合法」か「「違法」で決しなければならないと考えるのはまちがいである。裁判官が法律、省令、規則等に書かれている事を至上主義にして司法を行っては、ますます「法令順守」のクレーマーの大量生産を後押しする。
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