次期覇権国家の素顔
中央公論 2009 6 天安門事件からの20年の中国
次期覇権国家の素顔
中国共産党政権の本質は何も変わらない
清水美和/東京新聞論説委員
(みずよしかず 1953年生まれ。京都大学経済学部卒業、中日新聞入社、香港特派員、北京特派員、中国総局長、東京新聞編集委員などを経て現職。著書に「中国農民の反乱」「中国はなぜ「反日」になったか」「「人民中国」の終焉」「「中国問題」の内幕」など)
繁栄の陰で深まる亀裂
経済前進には政治改革
趙紫陽派のトウ批判に利用したデモ
消された政治改革
「買収」された知識人
「普遍的価値」批判の意味
天安門事件から20年、当時から対立の焦点となった党幹部の特権をめぐる論争は、いまだに決着していない。中国の新たな成長方式に向けた転換の成否は、肥大化した党内利益集団を指導部がいかなる形で統制できるかにかかっている。その意味で、当時、天安門前に集まった人々が叫んだ問い掛けは、いまだに中国の天空にこだましているといえよう。
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