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2009年8月16日 (日)

特別企画 総選挙と日本の針路

 

潮 2009 9 特別企画 総選挙と日本の針路

日本政治の転換期ーーー「政策」を国民にと問え

佐々木毅 ささき・かけし 学習院大学教授/政治学
1942年秋田県生まれ。東京大学法学部卒業、同大法学部教授などを経て、2001年から05年まで東大総長。05年より現職。
専門は政治学・政治学史。「いま政治に何が可能か」で東畑記念賞。「デフレの呪縛」で和辻哲郎文化賞、読売論壇賞をそれぞれ受賞。05年に紫綬褒章受賞。近著に「政治学の名著30」(ちくま新書)「民主主義という不思議な仕組み」(ちくまブリーマ新書)「政治の精神」(岩波新書)など。

大きな転換期を迎えた日本の政党政治
 では自民党政治はなぜ行き詰まったのか?
 一つにはふるくからの自民党政治がいまの時代状況のそぐわなく
 なったということである。自民党の長年の隆盛は、日本の高度経
 済成長と冷戦という二つの基盤に支えられていた。しかし、いまや
 その基盤が二つともなくなった。

また自民党政治とはいわば「インサイダーによる政治」である。
 政・官(官僚)・業(業界)の「鉄の三角形」の、非公式な共棲関係
 を核とした政治なのだ。したがって昨今のメイントレンドとなってい
 る「説明責任」や「透明性」の概念とは、構造的に相容れない側面
 がある。
 他方、民主党はどうかといえば、小澤一郎前代表の秘書が政治
 資金規正法違反容疑で逮捕されたあとのオロオロした対応などを
 見ると、政党として未熟だと感じざるを得ない。

”ぬるま湯状態”の終わり
 政党に経営感覚が乏しい理由を考えるに、やはり「五五年体制」 
 以来長きにわたって、日本には政権をめぐる戦いが事実上なかっ
 たことが大きいだろう。
 今回の衆議院選挙が「政権選択選挙」として行われることは、日
 本の政治にとって大きな希望となる。そして同時に「政党政治とは
 何か?」という大きなテーマを政治家一人ひとりが考え直す機会
 にしてもらいたい。

マニュフェストで政策を競え
 今回の総選挙でも、各党のマニュフェスト(政権公約)の内容が、
 国民の投票行動を大きく左右するだろう。

21世紀臨調(新しい日本をつくる国民会議)の共同代表の一人」
 「なぜその薬を飲む必要があるのか?」という理由が、総じて
 不足しているのだ。
 政権交代のメカニズムそのものが「政党の力を向上させる機能」
 として働くよう、政治の流れを変えなければならない。

 

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