Today's Close Up NHK No,2806 実現するか”夢”のがんワクチン
クローズアップ現代 国谷裕子
実現するか”夢”のがんワクチン
今晩はクローズアップ現代です。癌細胞に遺伝子の構造の解析が進み、癌細胞の何が正常な細胞と異なるのかかなり明らかになってきました。癌の主な治療法は手術、抗がん剤、放射線治療の三つですが、なかなか進行癌を食い止める事が出来ないないのが現実です。癌細胞の特徴が遺伝子レベルで明らかになるにつれ、期待が高まってきたのが言わば第4の治療法、今夜お伝えする”がんワクチン”です。患者本人の免疫力を使って癌独特の細胞に攻撃を仕掛け癌の増殖や転移を防ごうと言うものなのです。癌細胞だけを攻撃するだけに、他の治療と比べ副作用が軽いと見られています。細胞の解析技術の進歩で実現に近づきつつあるがんワクチン、世界各地で肺がん、胃がん、大腸癌や膵臓癌などさまざまな癌を対象にワクチンの開発が進められていまして、500件以上の臨床実験が行われています。日本でも五つの大学を拠点の研究や臨床実験が進められていまして、ワクチンの研究、開発競争が加速しています。科学的に効果が確かめられる可能性がある新たな治療法を一刻も速く待ち望む多くの患者の方々、しかし、スピディーな認証に向けた体制作りはまだまだこれからです。初めにこのがんワクチンとは従来の治療とはどの様に違うのかご覧頂来ましょう。
実現するか”夢”のがんワクチン
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