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2009年11月27日 (金)

Today's Close Up NHK No,2823 市民が裁判を変える~徹底分析・裁判員裁判~

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クローズアップ現代 国谷裕子

市民が裁判を変える~徹底分析・裁判員制度~

抽選券を交付しています。市民が参加する裁判員制度が始まって

 裁判員制度

半年、NHKは裁判員を経験した市民60人に独自にアンケートを行いました。人を裁く事の重み、従来の裁判が枠に囚われていたのではないか、という疑問

裁判員経験者 これが今までの裁判だったんだと 本当に私たちの民間感覚とはズレがあるもんだなと

こうした市民の感覚が裁判に反映される事で、判決に変化に兆しが出ています。

弁護士 こういうのもありなんだなと非常に新鮮は感覚を持った

検察官 やはり大きな変化があったんだろうと思う

市民の手によって裁判はどう変わろうとしているのか、裁判員裁判の実情を徹底分析します。

市民が裁判を変える~徹底分析・裁判員裁判~

今晩はクローズアップ現代です。一般市民の一般常識を裁判に反映させ司法への信頼を高める事を目指して半年前にスタートしたのが裁判員裁判です。有罪が無罪かだけでなく、刑の重さ、量刑まで市民が判断に係わるこの制度に基づいて判決が出された裁判はこれまで75件、裁判員として参加した裁判員は補充を含めますと600人を超えています。裁判員を務めた62人にアンケート調査を行った結果です。

裁判員を経験して

意識や生活が変わった   74%
特に変化はない        24%

裁判員を経験して意識や生活に変化があったと答えた人はご覧の様に74%に上り、裁判経験が市民に大きな影響を与えている事が解ります。裁判員は法の知識が豊富なプロの裁判官と対等な立場で裁判に臨んでいるのか、こころが痛む様な犯罪者の言葉を聴いて冷静に公正な判断を下せるのか、日本の刑事裁判のあり方を根本から変える可能性があるこの司法の大改革、目指してした本来の形に向かって運用されているのでしょうか?そしてどの様な波及効果が社会に及んでいるのでしょうか?一件、一件の裁判をめぐる議論の中身は守秘義務から明らかになっていないのですが、NHKではこれまで行われた75件全ての裁判を詳細に分析し、守秘義務に配慮した上で裁判員裁判を勤めた人達への直接取材も行いました。人を裁く重みに裁判の間はほとんど眠れなっかたというこのアンケートに綴られた裁判員に声が示している様に裁判員裁判の経験は一人一人の裁判員に重い判断を迫るものとなります。

9月和歌山地方裁判所で開かれた裁判員裁判、審理されたのは一人暮らしの68歳の女性が殺され、貴金属が奪われた強盗殺人事件です。隣に住む赤松宗弘被告(55)が罪に問われました。

裁判員を務めた女性(39)は39歳の主婦です。凶悪な事件の裁判員になって戸惑ったといいます。

裁判員を務めた女性(39) 今まで自分とは無関係にことがったので素人の自分が人を裁くといることはまったく想像がつかなった

裁判で被告は罪を認め刑の重さが焦点となりました。裁判員達は証拠として手元のモニターに映し出された被害者の遺体の写真を目にしました。首に絞められた跡が残る生々しい写真、女性はショックを受けます。

無念であったろうな 一枚の写真から伝わってくる強烈な写真だった

裁判員を務めた女性(39) 目にするにはあまりにも残酷な光景だった

以下 省略

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