特集 外交実験 2013~20年 やはり日本は孤児となるか
中央公論 2010 2 特集 外交実験 2013~20年
やはり日本は孤児となるのか
飯山雅史 読売新聞調査研究委員会登録研究員
2013年、世界では米中接近で事実上のG2ブロックが形成され、それに対抗した欧州とロシアもブッロクを作った。とちらのブロックでもパートナーになれなかった日本は、国際的孤児から脱却するかーーー。
こうしたシナシオに基いて、政界各国の現職政治家や外交官、学者、ジャーナリストら38人が昨年11月21日、東京に集めって「国際関係シュミレーション(日本経済連盟21世紀第二研究所主催、読売新聞、全日空後援)を実施した。「模擬実験」だ。
2013年のシナリオ
①分極化した世界
②G2化を進める米中
③ユーロ=ロシア・シンジケート
④日本・当然の孤立化
<Move1>2013~16年
<Move2?2017~20年
ゲームは何を示したか
日米関係の重要性を再認識した健全な判断であり、本音のところでは国民のコンセサン
スだ。この本音を日米関係の専門家と与野党の政治家が一堂に会した場所で再確認
したところに、ゲームの一つの意義があったと言ってもいだおる。
しかし、ゲームはもう一つの重要な教訓を示している。それは努力目標が、日本にとって
痛みを伴うものである以上、国内世論のバックアップがなければ絵に描いた”もち”にな
らないという事だ。
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