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2010年3月18日 (木)

相続をめぐる法律問題 第5回

相続をめぐる法律問題 第5回

第6 相続分

1. 法定相続分(民法900条)
  (1)配偶者と子の場合(同条1号、4号)
    配偶者:2分の1
    子:2分の1(子が複数の場合は頭割り、だだし非嫡出子の相続分は、
      嫡出子の相続分の2分の1)

    [事例 2]
    被相続人はH、相続人は妻W、子A(嫡出子)B(嫡出子)C(非嫡出子)

  (2)配偶者と直属尊属の場合(同条2号)
     配偶者:3分の2
     直属尊属:3分の1(直属尊属が複数の場合は頭割り)

  (3)配偶者と兄弟姉妹の場合(同条3号、4号)
     配偶者:4分の3
     兄弟姉妹:4分の1(兄弟姉妹が複数の場合は頭割り、ただし、父母の
     一方のみを同じくする兄弟姉妹の相続分は、父母の双方を同じくする
     兄弟姉妹の相続分の2分の1)

  2. 指定相続分
      被相続人は、法定相続分の規定にかかわらず、遺言で、共同相続人の
      相続分を定めることを第三者に委託するこがが
     できる(民法902条1項本文)

  3. 具体的相続分
    (1)法定相続分の修正
       被相続人から特別に利益を受けた相続人や、被相続人の財産の
      形成に貢献した相続人がいるような場合、相続人間の公平を保つ
      ため、法定相続分が修正されることがある。
    (2)特別受益(民法903条う相続人から、遺贈又は贈与を受けた者が
         あるときの修正
       イ 計算方法
         相続開始時の遺産に生前贈与の価値を加え、相続分の中から
         その価額を控除する
       ウ 受贈者の行為によって、財産が幻滅し、又はその価値の増減
         があったときであっても、相続開始の時においてなお現状のまま
         であるものとみなす(民法904条)
         903による相続分の計算は相続開始当時により計算・・・すべき
         (東京家審昭33・7・4)

     [事例 3]
     被相続人はH、相続人は妻W、子ABC
           相続開始時の遺産は7000万円、生前贈与は子Aに1200万円、子
     Bに600万円、遺贈は子Cに1000万円

    (3)寄与分(民法904条の2)
       ア 寄与分とは
         共同相続人中に、被相続人の財産の維持又は増加について
         特別の寄与をした者があるとこの修正
       イ 計算方法
         相続開始の遺産から寄与分を控除したものを遺産とし、相続
         分に寄与分を加える。
     [事例 4 ]

      被相続人はH、相続人は妻W.子ABC
      相続開始時の遺産は3000万円、寄与分はWが400万円、Aが
      200万円

   以下 第6回に続く

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