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2010年4月25日 (日)

眞の保守とは何か

新潮 45  2010 5

特集 永田町 騒乱

眞の保守とは何か 岡崎久彦 外交評論家

幼稚な浅知恵で社会は変えられない。
謙虚さの欠如、それが鳩山政権の一番の問題なのだ。

# 再認識されるべき”バーク”
    日本が必要とする眞の保守主義とは何かという問題が改めて
    問われている。
    ”バーク”は、人間の理性が開花した18世紀の啓蒙主義の真っ只中
    にあって、人間の理性に頼ることのもたらす危険に警告を発し続け
    た人であり、今でも保守主義と言えば、”バーク”なしでは語れない。

    「バーク」によれば、保守主義とは、先祖から受け継いだ伝統的な知
    恵を尊重、それを子孫に伝えるて行く哲学である。その裏には人間
    は多くの間違いを犯す不完全な存在であり、人間の知恵などという
    ものは矮小で欠陥だらけのものであるとして、人間の浅知恵への
    過信を根源的に危険視する謙虚は人間感である。

# ”自由”だけが保守ではない。
    もはや金融界の自由化は善、規制は悪と一方的に言う人はいない
    或る程度の常識的な規制は必要ということに広いコンセンセンサス
    が有る。
    こうした発想の裏には、現在の米国における保守とリベラルの対立
    すなわち、小さな政府か、大きな政府かという対立との類比があるの
    かもしれない。

    戦後の日本政治が置かれた知的環境の下では、眞の保守守主義は
    経済問題ではなく、外交、安全、教育などの面でその真価が発揮さ
    れるべきである。

# ”眞正保守主義”の探究
     自民党がはっきりととした自立意識と民族の尊厳をテーマとしての
    再生を注目したい。

# 鳩山政権の浅知恵

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