特集企画 的確な予言 司馬遼太郎 インダスタリアルは汚職する国家では興らない
文藝春秋 2010 八月号
特別企画 的確な予言50
司馬遼太郎 養老孟司 解剖学者 ようろう・たけし
インダストリアルは汚職する国家では興らない。
司馬さんは日本でインダトリアルが発展した理由と
して、絶対権力が成立したことがなく、常に権力が
分立していたことを挙げている。律令時代の天皇制
は、地方に割拠する豪族たちのバランスの上に乗っ
ていた。江戸時代も、外様大名という「野党」をかかえ
ていた。その結果、権力の相互監視が生まれ、官僚
の腐敗は起きにくかった。というのです。
ひるがって中国はどうでしょうか。儒教的な抑圧のも
と、中国では皇帝専制と官僚制度がつづいてきた。
「反対勢力なかい」から、その体制は自ら朽ち果てる
まで倒れない。
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