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2010年10月11日 (月)

特別企画 「”幽霊老人”社会」狂想曲 どかがめでたい長寿大国 安楽死こそ最高の老人福祉 昭坂昭如

新潮45 2010 10 特別企画 「”幽霊老人”社会」狂想曲

どこがめでたい長寿大国
安楽死こそ最高の老人福祉

昭坂昭如 のさか・あきゆき 作家

# 時に、死を考えたまえ

# 安楽死こそ、最高の老人福祉

当時、町住まいの者も、一種の大家族制で、
いよいよとなると、祖母の妹の息子の嫁の
生家「同士」までが、末期の枕頭に集まり
黄泉の国への旅立ちを送った。

たいていの子供は小学生の内に、否応なく
「死顔」と対面、いや、生から死への移行を
眼でたしかめた。

人文科学が人間についての思いを深くでき
ればよかった。
ところが、宗教にしろ、哲学・文学・あるいは
音楽・絵画が怠惰なのか、無能なのか、
いっこうに力とならず、内臓移植問題・安楽
死問題にまるでかかわることなく、医者や
法律家に任せておくことは、彼等にとっても
重荷のはずだ。

死はあくまでも個人に属する。故に安楽死
は個人問題。

安楽死は人間を人間らさしめる。

安楽死を認めよ。

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