特別企画 安保と青春 されどわれらが1960年 東原吉伸 真相「全学連に右翼から資金提供」説
文藝春秋 12月号 特別企画 安保と青春 されどわれらが1960年
東原吉伸 とうはら・よしのぶ 元全学連財政部長
真相「全学連に右翼から信金提供」説
安保騒動終息後、TBSラジオが放送した「ゆがんだ青春=全学連闘士のその後」は大きな話題を呼んだ。全学連の学生が大物右翼の田中清玄から資金提供を受けていたーーーというスキキャンダラスな内容だったからだ。当事者である東原吉伸(元全学連財政部長)があらためて真相を告白する。
私と清玄さんが始めて合ったのは1960年の1月のことだ。1月16日、岸首相の訪米を阻止しようとした羽田事件で、私が属していたブントから、唐牛健太郎(かろうじ・けんたたろう 故人)や、西部氏(現・評論家)など幹部に大量の逮捕者が出て、彼等の保釈金が必要となった。たまたまシャバ、に残された私は金策にやむなく奔走しなければならなくなった。
発売さらたばかりの「文藝春秋」に田中清玄が全学連に好意的な文章を書いているという。金の出所について選り好みできる状況ではないので、日比谷の東会館へ合いに行ってみると、本当に目をつけてくれたのである。
しかし、先日、西部氏と合ったら、あのあと保釈されず、あの春に暴れなかったら、俺の人生も少なかれ、かなり違った気がするといわれたのは、皮肉なものだ。
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