特別企画 安保と青春 されどわれらが1960年 小林信彦 首相官邸に潜入した安保自然成立の夜
文藝春秋 12月号 特別企画 安保と青春 されどわれらが1960年
小林信彦 こばやし・のぶひこ
首相官邸に進入した安保自然成立の夜
当時の「ヒッチコック・コワジン」の編集長で作家の小林信彦が目撃した
「新安保条約自然成立」の夜
毎日世界ニュースの腕章を借りて、新理研の人人とともに首相官邸に入る。岸信介はここにいるというのだが、腕章一つで自由に出入り出来るというのが奇妙である。
武装した赤いヘルメットをかぶった警察隊と、暴力団らしい男たちの数におどろく。
「デモ隊」挑発役の右翼とポリが打ち合わせをしている。
「門の内側の装甲車の上の奴らはみんな挑発役しない奴」
おれたちここで話合っていると、警官の親玉格の人物が
「官邸焼き討ち計画は本当でしょうか」と私に尋ねてくる。
私に訊くというのがおかしい。むこうはむこうで戦々恐々なのだ。
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