特別企画 安保と青春 されどわれらが1960年 西田佐知子 挫折とともに売れた「アカシアの雨がやむとき」
文藝春秋 12月号 特別企画 安保と青春 されどわれらが1960年
西田佐知子 にしだ・さちこ 歌手
挫折とともに売れた「アカシアの雨がやむとき」
アカシアの雨にうたれて/このまま死んでしまいたい/夜が明ける/日がのぼる/朝の光のその中で/冷たくなった私を見つけて/あの人は涙をながしてくれるでしょうか
安保闘争とセットで思いだされる「アカシアの雨がやむとき」
西田佐知子さんに話を聞いた
この曲は1960年4月に発売されました。ですが、人人が口ずさむような流行歌になったのは、発売から1~2年経ってからのことです。安保闘争のほとぼりから醒めた、沈んだ気分や、やりどこのない怒りが歌のイメージと重なったのでしょう。
作詞家の水本かおるさんに話を伺うと、この詩は「巴里に死す」(芹沢光治著)をモチーフに書かかれたと。”パリ”と聞いた瞬間に、ぱぁーと空が高く広がった気がして、ベンチで泣きながら座っている女性が、ぼっーと遠くに見えました。
樺美智子さんの事件や社会党の浅沼稲次郎氏の刺殺事件はしんこくなニュースとしてよく覚えています。
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