[特別区画]「東日本大震災」衝撃
潮 2011 5 [特別企画]「東日本大震災」の衝撃
3月11日、日本列島を襲ったマグニチュード9.0の巨大地震。さらにその後に発生した津波は東北地方に甚大な被害を与えた。未曾有の大災害に、われわれはどう立ち向かっていくのか。いま、日本人の底力が問われている。想定外「千年に一度」の巨大地震の脅威、世界の観測史上でも4番目の規模となった東日本大災害。
次の震災に備え、今こそ「百年の計」を実行すべきとき。
梅田康弘 うめだ・やすひろ 京都大学名誉教授 1943 京都府生まれ、地震学専攻
# 甚大な被害もたらした「千年に一度」の地震
「プレート境界型地震」である
三陸沖から茨城沖にかけて縦500km幅300kmの非常に広範なエリアで岩盤に破壊が連続していった
のだろうと推定される。
1960年 チリ地震 M9.5
64年 アラスカ地震 M9.2
2002年スマトラ沖地震M9.1
2011年東日本大震災M9.0
日本の場合は歴史が古く、しかも豊富な古文書から過去1千年くらいの地震を推測することが十分に可能で
ある。そこに示めされ「た被害状況から起きた地震の規模や形状を地震学に携わるわれわれ研究者が結果的 に予測できなっかたことについては忸怩たるものがり、大いに反省と責任を感じている
# これか起き得る最大地震への備えを
このたびの想定を大きく超えた津波被害を考えると、予想される最悪のものとしての「東海」「東南海」「南海」
連動形地震について、もう一度じっくりと対策を練り直す必要があると思う。
# 国家百年の計として職、住、分離の街づくり
余震
富士山の東南斜面で大規模な噴火が発生した。
東北の太平洋沿岸地域では、防波堤を作り、ハザードマップを準備するなど、十分は津波への備えがされて
いたはずだ。それでも人々の生命と財算を守れまかった。起き得る地震の規模をM8程度としてきた、私達地 震学者の責任である。これから先も、日本列島の沖で連動型の巨大地震は必ず繰り返されるしそれはまた、 巨大津波を引き起こす。
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