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2011年5月21日 (土)

特集 震災2ヶ月にいま、考えること 東北処分の歴史を繰り返すな 戊辰戦争の教訓と福島原発事故

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特集 震災2ヶ月のいま、考えること

東北処分の歴史を繰り返すな 

戊辰戦争の教訓と原発事故

野口武彦 文藝評論家

# ポスト安政江戸地震と現代
  巨大災害は一国の政治経済、社会生活、世相風俗に
  潜在している諸要因をいっきょに顕在化する。
  なかんずく巨大地震の破壊力は、地殻基盤と社会基盤
  とかたんなる類比ではなく同一の震動モードで共振する
  事象をさまざまと示している。
  つまり、安政江戸地震から大政奉還への12年間と
  阪神・淡路大震災から民主党による政権交代という
  点からすれば、酷似しているように見える。

# 歴史は繰り返すが・・・・・
  幕府が地震後12年にわたって庶民につちかったラディカル
  な能天気、為政者への期待感ゼロ状態とことに徹底的な
  政治的無関心が広がった。そして明治維新を迎えた。
  一方、現代に目を向ければ、2009年9月には「政権交代」
  への過剰な期待として民主党はおろか国民の一部にまで
  第二の「明治維新」的な幻想が広がった。
  しかし、現状は<明治維新のきざしすら見えぬ幕末>
  状況である。

# 「想定外」の事態とうろたえるリーダー
  タイプでもスケールも違っているし、地震のみならず
  大津波、さらに福島第1原子力発電所の事故によって
  甚大な被害を及ぼし、今まさに「想定外」に事態に直面
  しているのだ。

# 戊辰戦争といる人為災害

# 「会津においては、死謝の外これなし」

# 奥州越後同盟とその崩壊

# 過酷な東北処分
  仙台藩は62万石を没収され、28万石を与えられた
  二本松藩は10万石を5万石に減少された
  会津藩は元領の83万石を没収され、3万石を与えられ
  会津盆地を追われ下北半島の僻地に押し込めるといった
  懲罰的な処置であった

# 失望感の末路
  維新のきざしなき現代の日本において、東日本大震災が
  大きな転換点であることには間違いない。
  日本中にくすぶtっている為政者への深い失望感を軽く
  見る事は出来ない。


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