特別企画 文藝春秋88年が伝えた震災・津波・被爆の証言 関東大震災 芥川雄之助 菊池寛 横光利一
文藝春秋 六月特別号 特別企画 文藝春秋88年が伝えた震災・津波・被爆の証言
関東大震災 朱儒の言葉 或自警団員の言葉 大正12年11月号 芥川龍之介
しかし、スヨウペンハウエルはーーーまあ、哲学はやめにして、我々はとに角あそこにきた蟻と大差のないことだけは確かである。人間らしい感情の全部は一層大切にしなければならむぬ。我々は互いに哀れみ会わればならぬ。況や殺戮を喜ぶとはーーーもっとも相手を絞め殺すよりは、議論に勝より手軽である。
災後雑感 大正12年11月号 菊池寛
地震は、われわらの人生を、もっとも端的は姿で見せてくれた。人生は根本的にではあるが、何が必要であるかを見せてくれた。われわれは、生命の安全と、その日の寝食と、その外は何も考えなかった。食べて寝ればそれ丈で充分満足していたのだ。
震災 大正12年11月号 横光利一
東京付近に住んでいるものなら、こう言う地震がいつかは来るにちがいないとは、誰しも予想していたと思われる。しかし、人々は不思議にこの災害の予想については一様にぼんやりとしていた。地震に合って初めて、こう言う地震はもう必ず起るに定っていると思っていた事を想い出だした。
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