特集 老人ホームの賢い選び方 ルポ Oフランク永井、山城新伍もそうだった 自宅以外で亡くなるということ No.2
中央公論 2011 JUNE lannched in 1887 6
特集 老人ホームの賢い選び方
ルポ O フランク永井、山城新伍もそうだった
自宅以外で亡くなるということ
福島 安紀 医療ジャーナリスト
介護が必要な状態になったらどうなるのかーーー。
五人に一人が高齢者になり、未婚、離婚、死別
による”おひとりさま”や”子供に迷惑をかけたく
ない」高齢者が増えている今、切実は問題だ。
浪人ホームを終の棲家そした有名人二人の
最晩年を追った。
1.介護付有料老人ホームで終えたフランク永井の場合
前回の稿参照
2.特別養護老人ホームで終えた山城新伍、人生の落差
誤嚥性肺炎で亡くなった俳優の山城新伍さん(享年
70)が終の棲家としたのは、東京郊外の特別養護
老人ホームだった。
前婦人の元女優花園ひろみさんとは二度の結婚と
離婚を繰り返す。
05年 糖尿病であることを告白
そんな山城さんが特別養護老人ホームに入ったのは
08年6月のことだ。
ホームに入る手続きなどは京都に住む実弟が行った
特別養護老人ホームは、常に介護が必要で、自宅
で生活するのが困難は人が入所する施設である
介護付有料老人ホームのように、高額な費用が
かからないこともあって、1~2年入所を待っている
人も多く、要介護4~5など、介護の必要な老人で
なければ入れない。
山城さんは、手厚い介護を受けて余生を送ったとも
わかるが、華やかな銀幕のスターだったことを知る
人にとっては、その落差は大きい。
糖尿病だからといって食べるものを我慢したりせず
やりたいことをやって、ひっそりと生涯を閉じるという
のは、ある意味、山城さんらしい気もします
3.終の棲家は自分で選ぶ
人生の終着駅が、”寝かせきり賃貸住宅”では
あまりにも悲しい
せめて、自分の目で見て回れるうちに、終の棲家
をどうするか、考えて選んでおきたいものだ。
| 固定リンク
« 特集 老人ホームの賢い選び方 ルポ Oフランク永井、山城新伍もそうだった 自宅以外で亡くなるということ | トップページ | 特集 老人ホームの賢い選び方 座談会 終の棲家選びは自己責任か 樋口恵子、久留智武、和田陶頓、広藤和子 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 大阪市長選挙について(2011.11.19)
- 東海・西日本を三連動地震・津波がおそう 今村文彦(2011.07.06)
- 忘れられた町 救援も報道もこない町がある 江川紹子(2011.07.05)
- 鼎談 日本人 戦艦大和と福島原発 半藤一利・保坂正康・戸高一成(2011.07.04)
- 特殊 福島の苦悩と焦燥 佐藤 栄佐久 前知事が語る「福島再生」(2011.07.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント