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2012年12月31日 (月)

古文書購読 湯山村公用書八

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Pict0008

下し読み文

左之通被仰出候間、此段御承知可被成候以上、
  従京都飛脚到来之儀
  主上御機嫌能、去ル十三東京へ
  着諱文字之儀、別紙之通被仰出候旨申来
    右別紙

  恵   睦

  右二字
  御諱ニ付、名字等ニ相用申間敷者勿論
  割書等ニハ闕書可致事、
    十月
    〆                行政官
    十一月朔日            白石傳之進
        廻状二日夜到来

現代文約

 左の通りおおせいでされたので、この事をよく理解すること。
 京都よりの飛脚による知らせによろと

 お殿様はご機嫌よろしく、去る13日東京へご到着なされた。
 また、おん忌み名の事、別紙の如く仰せらせた。

  右別紙
  睦 轤
  右三字
  御忌み名なので、使用しないようにすること。
  割り書く等には闕の字を書くようにすること。
  十月

  以上           行政官
  十一月朔日         白石傳之進
           この知らせが二日の夜到来した。

  

     

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2012年12月24日 (月)

古文章購読 湯山村公用書七

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Pict0006

下し読み文

 御国難之節、御国恩相弁。一統謹慎厚罷
 在候段、神妙之至ニ付、厚御称美被成下、
                    同 大庄屋
                       改庄屋 共
 當
 春以来、御国難中、當郡之儀江 御膝元之
 儀ニ有之候處、郡方一統謹慎罷在、殊ニ銘々
 神佛在 志願致、御礼守等差上候儀、全教
 論方才許向行届候故之儀、猶又其方共
 右同断人別御札守差上候段、奇特之儀ニ付
 厚称美致遣為酒料金弐百疋疋差遣、
    〆、

現代語訳

 右、まったく奇特なことと思われるので、褒美
 として、酒料二百目をくださる。
                    村々
                       組頭
                       五人組頭共
 この春             五人組頭 共へ

 国(松山藩)財政困難な中      百姓の裕福な者へ
 当郡のことで、藩のお膝元の村々が皆謹慎し、また
 銘銘が神仏に祈願し、お札を頂き、殿様の差し上げ
 事は真に奇特のことなので、お酒を買うお金として
 500貫目(お金の単位)を下さる。
                         以上

              

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2012年12月22日 (土)

古文書購読 湯山村公用書六

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Pict0005

下し読み文

 御国難儀之節、御国恩相弁、一統謹慎厚罷
 在候段、神妙之至ニ付、厚御称美被成下
                  同 大庄屋
                     改庄屋 共

 當
 春以来、御国難中、當郡之儀者御膝元之
 儀、村之候処慮、郡方一統謹慎罷在、殊ニ銘々
 神佛江 志願致、御札守等上候儀、全教
 論方才許向行届候故之儀、猶又其方共
 右同断人別御札守差上候段、奇特之儀ニ付
 厚称美致遣為酒料金弐百疋差遣、

  〆

現代文約

 国(松山藩)の苦しい時、殿様のご恩をわきまえ
 皆良く謹慎の態度を保ったことは、もっともに神妙です。
 殿様から非常に褒められました。
                  同 大庄屋
                    改庄屋共へ

 宛て
 春以来、国(松山藩)苦しい中、当郡の者は
 お膝元にあるので、郡の人々皆謹慎つかまつり
 また、めいめいが神仏にお願いして、お守りや
 お札など殿様に差し上げた事、非常に行き届いた
 立派な行いである。その上連判状(名前を連署した書)
 を差し上げた事も奇特な事であるので、厚くお褒めになり、
 酒の代金として、200疋(お金の単位)をくださる。
 

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2012年12月17日 (月)

古文書解読 湯山村公用書五

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Pict0005

下し読み

                       温泉郡
當                    大庄屋共
春                    同格之者共
御                    改庄屋共
国                    村々庄屋共
難                    庄屋挌之者共
之                    郷筒共
節                    仮郷筒共
                      郷筒代共
                      村々并水呑町
                      湯之町之者共

御安部筋深ク御気遣申上
於諸寺ニ 祈祷致候段、 奇特之儀、心得前
神妙之至ニ付、毟肴御酒被下置
                 同 村々
                    庄屋共


春御国難之節、御為筋厚存込、村方
之者共申論方行届、一統謹慎厚罷在候段
不一方、依之御褒美金百疋宛被下置、
                   同 同
                    惣百姓共
當春

現代語訳

 この春当藩ご難儀の節に
温泉郡の大庄屋、同挌の者共、改庄屋共
同挌の者、村々庄屋共、庄屋挌の者共、
村の鉄砲を所持している者(所持を許可されている者)共、
仮の鉄砲所持者共、村鉄砲代理の者共、村々水飲み町、
湯の町の者共

ご心配の事をお気遣いもし上げて、諸寺社に祈祷をお願い
したを殊勝な事と心得、酒肴を殿様から下れた。
                        同 村々
                              庄屋共へ

宛て
この春、藩の難儀の時、村の者共が話し合い行き届いた
心のこもった事をしたことはお上も良くご存知です。
また殿様がご謹慎の折は、一統も謹慎をしていたから、
お殿様がお褒めになり、金百疋(お金の単位)宛てくださる。

                        同 同

                         百姓のみんなに
この春                

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2012年12月 8日 (土)

古文書解読 湯山村公用書 四

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Pict0004

下し読み文
一、左之通被仰出候旨、九月廿九日廻状、十月朔日
 到来
 従京都飛脚到来之処、去ル三日依
    御召御参内被遊候処、被為拝
  龍顔、御東行ニ付、御祝酒被遊
  御頂載、同廿日
  主上御発車被為遊候段申来候、

    〆 

一、十月朔日、左之通御沙汰之旨、廻状同夜到来
   諸郡水車場買搗実近頃出方少ク
   候ニ付、左之通直段上、実買執ニ相成候間
   多少ニ不拘、右場所へ持出候様
      一、四拾六文
     〆

現代語訳
 1、左の通のりご命令が下された旨、9月29日付けの
   通知が10月1日到着した。

      京都よりの飛脚が到着して、去る3日より
       参内する様お達しがあり、将軍様に御拝顔
   江戸に行く付き、ご酒を頂戴し、同27日
   将軍様はご出立なされた。

 1、10月1日、左の通り御沙汰があった旨、廻状
   が同夜到来、諸郡の水車場にて、綿の実の
   お買い上げの量が近頃少ないので、左に通り
   値段を上げて綿の実をお買い上げになるので、
   多少にかかわれず、右場所へ持ち出る様に

   1、46文                  以上

 
        

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2012年12月 4日 (火)

古文書解読 No.3 湯山村公用書

原文の写真

Pict0003

下し読み

左之通被仰候間、此段御承知被成候、以上
従京都飛脚到来之処、年号改元之儀
別紙之通被仰出、旦又去ル十日公用人
御呼出重臣
御東幸供奉之儀、別紙之通被仰出
而者是迄之吉凶之象非
ニ極屍改号有之候得共、自今
御一代一号ニ被定候、依之改慶応四年
可為明治元年旨、被仰出候克
   九月          行政官

現代文約〆3

左のとおりおおせいで候あいだ、この段ご承知なるべく候以上
京都から飛脚が到来し、年号改めとのこと、
別紙のとおりおおせいでされ、また克さる十日に公用人
をお呼び出しされ、重臣
将軍のお会いし、別紙のごとくおおせつっかた。
服部丹後殿をさしつかわされ、殿様はまた京大阪
お屋敷をお返しくだされた事
  右別紙のおとり
今般
こ即位ご大礼無事おわり、先例のとおりおこなわれた。
年号の改めはこれまでのように、悪い事があったから
行うのではないく、今後は御一代に一号として定める。
よって慶応四年を明治元年とする旨おおせいでされた。

    9月    行政官

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2012年12月 3日 (月)

愛媛額 伊予郡砥部町広田地区の民話

去る12月1日(土)砥部町公民館の主宰で、同町広田地区の民話を聞く会が開催され、1日参加してまいりました。

当日は

1、長曾池の秋景と千人桜の民話
2、権現山の白糸の滝と龍の民話
3、中野川天満神の天井絵と奥右衛門道
4、仙波渓谷の渓谷散策と仙波の民話
5、大野野の大杉にまつわる民話
6。玉谷三所権現と民話
7、篠谷 伊雑神社の神名石と民話

を選んで、同地区の民話を集め、本なども出されて
おられるライターの大田さんの説明で現地を訪れ、新しく
開発設置された、民話を聞く装置でも民話を聞きました。

小学生を始め、お年寄りの方まで、様々な人々
と一日楽しい研修の日でした。

以下にその時に利用した民話集の小冊子の
写真を掲載します。

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ページが順不同になっているようで、すみません。

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